酒のある日々

東京郊外日野市在住のシニアfujisanが日常を発信しています。

楡周平の小説11冊目から14冊目

停車中の車で図書館に行くも車内は蒸し風呂。

以前は図書館に行くのに徒歩か自転車だったが今年は車ばかり。

ほぼ毎日のウォーキングで60分歩くのは苦にならないのだが…。

わずか徒歩25分程度の図書館まで遠く感じるようになった。おまけに本の重さを感じるようになったのは筋力ばかりか気力の衰えか。

それはともかく14冊目の楡周平を借りてきた。
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楡周平を読むきっかけは酒飲み仲間のS氏から借りた文庫本の『Cの福音』。

小気味いい悪党朝倉恭介が主人公だがこやつがすこぶる魅力的でニヒルな男前。

痛快なアクション映画を思わせるような場面も多く一気に読めた。以来楡周平のファンになった。

現代日本の問題点の原点は人口減少。

"人口減少が止まらない限り日本社会は衰退の一途をたどる"と作者は主張する。

社会保障のあり方や流通機構の問題点。更に都市に一極集中する弊害など。法律の盲点を突き富める勝ち組に知恵で対抗し反乱する者を巧みに描いている。

図書館にはこの作者の蔵書が少ないのは残念!というより多作な小説家ではないのかもしれない。

🏥東京都新型コロナ感染者数(朝日新聞より)
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